除災招福のお守りや魔除けとされ、縁起の良いものとされてきたひょうたんを、ちりめんで作り、これまた縁起のいい宝来鈴を付け、根付けにしました。
色は赤、ピンク、ブルー、グリーンの4色からお選びください。
ひょうたんとは?
ヒョウタン(瓢箪)は、ウリ科の植物。和語ではひさご、ふくべといいます。 この植物の果実を加工して作られる「ひょうたん」は、「瓢」の「箪(容器)」という意味となります。
最古の栽培植物の一つで、原産地のアフリカから食用や加工材料として世界各地に広まったと考えられています。乾燥した種子は耐久性が強く、海水にさらされても発芽します。
一般的には、上下が丸く真ん中がくびれた形の品種を呼ぶますが、球状から楕円形、棒状や下端の膨らんだ形など品種によって様々な実の形があります。
観賞用のヒョウタンの中にはククルビタシンという苦味成分のある植物毒を含有しているものがあり、嘔吐と下痢を伴う重篤な胃および腸不全を引き起こし、稀に死亡することもあるため、注意が必要です。
種類
ヒョウタンと同一種でユウガオがあります。ククルビタシンの少ない品種を選別した変種で、食用となる干瓢の原料として利用されます。 また、ヒョウタン型をした品種の中にも、ククルビタシンの少ない食用品種が存在します。
歴史
日本では、縄文時代草創期から前期にかけての遺跡である鳥浜貝塚から種子が出土しています。文献史学上では『日本書紀』(720年成立)の中で瓢(ひさご)として初めて公式文書に登場しています。その記述によると仁徳天皇11年(323年)、茨田堤を築く際、水神へ人身御供として捧げられそうになった茨田連衫子という男が、ヒョウタンを使った頓智で難を逃れたといいます。
古代のヒョウタンは現在のような括れた形態ではなく通常の植物の実のような筒のような形をしていたことが分かっており、突然変異で今日知られているような特徴的な形が発現し、それが人伝に栽培されて世界中に広まった、とされています。
神具
日本の神道では、中に神が宿る縁起物とされ、神社で破魔矢や絵馬、お守りに付けられます。大分県宇佐市には専門の加工業者があり、契約農家が収穫したヒョウタンを水に2カ月漬け、腐った中身と外皮を取り除いて天日で乾燥させ、塗料と磨きで表面を加工します。
出雲大社の爪剥祭では、生のヒョウタンを胴切にし、麻茎製の柄を付けたものをヒシャクとして、御神水を供える時に使用する伝統があります。これはヒョウタンに宿る霊力を用いるという意味を含むといいます。
風水
風水では、ヒョウタンには邪気を払う力が宿るとされています。また中国語の「葫芦」(ヒョウタン)は「語録」「福禄」と同じ発音の「フールー」であるため、古代より幸運を招くお守りとして玄関に掛けたり、携帯することで邪霊を払うといわれ、縁起物として土産物店でよく見かけます。中国の伝説には、ヒョウタンを携える人物がしばしば登場します。道教の八仙人の一人、李鉄拐も金のヒョウタンを常に肩から下げていたとされます。済公和尚、魯智深なども常にヒョウタンを携行していたようです。