トパーズは、たくさんの色を持つ宝石のひとつです。和名は「黄玉(おうぎょく)」といい、黄色の他にもレッド、ピンク、オレンジ、ブルー、透明などのトパーズが存在します。
基本的には、含まれる成分によってOH(水酸基)タイプとFタイプ(フッ素)の2つに分類されます。
OHタイプは屈折率が高く、光に長期間さらしても褪色しないとされます。ブラジル産のいわゆる「インペリアルトパーズ」がこれにあたり、橙や黄と言った色のトパーズや、ピンク系統色のトパーズが多いです。
一方、大半のトパーズはF-タイプとなります。ロシア、ナイジェリア、スリランカ、メキシコ、そして量は多くありませんが日本で産出するものは大抵このタイプです。色は無色、ブルー、ブラウンとあり、一般に出回っている「ブルートパーズ」のほとんどは、無色のものに放射線を照射したものです。
天然のブルートパーズは意外と少なく、色はライトブルーになります。また、ブラウンのF-タイプのものは、光に長時間さらしておくと褪色する傾向があるとされますので保存には注意が必要です。
トパーズの色の種類
- インペリアルトパーズ( シェリーカラー(黄褐色から橙褐色、橙〜黄〜褐))
- ピンクトパーズ
- ブルートパーズ
- シャンペントパーズ(薄茶色 天然ブラウンカラー)
- グリーントパーズ
- カラーレストパーズ (無色、外見はダイヤモンドに似ています)
- ミスティックトパーズ
宝石の硬さを示す硬度(最も硬いダイヤモンドの硬度は10)は8で、ルビーやサファイアに次いで硬い宝石です。また、透明度の高いトパーズを研磨すればダイヤモンドにも引けを取らない輝きを放ちます。
ポルトガル王家の王冠に輝く1,680カラットもある巨大なブラガンザの石は、ダイヤだと思われていましたが、実はトパーズだったという話があるほどです。
また、硬いと言いつつもダイヤと同じように「劈開(へきかい)性」という、一方向に割れやすい性質があるため慎重な取り扱いが必要となります。
トパーズのパワー
11月の誕生石
トパーズは11月の誕生石で、「友情」「知性」「希望」といった石言葉を持ち、学問や教養をつかさどるといいます。
集中力を高めて頭の働きをよくする効果があることから、専門知識や技術を習得したい人におすすめです。そして、困難に遭遇してもあきらめずに目標達成できるよう導いてくれます。
また、幸運、喜び、豊かさというエネルギーをもつとされるパワーストーンとしても知られ、目標の達成に向け、成功へと導いてくれるでしょう。