カメオ

カメオ(cameo)とは、瑪瑙(メノウ)、貝殻や大理石などに浮きや彫りを入れた装飾したジエリーのことです。

日本ではトウカムリ、ホシダカラ、マンボウガイなどの厚い貝殻に浮き彫りを施したシェルカメオを指します。
瑪瑙などの石に施した物はストーンカメオ、アクリル樹脂をカメオ風に成形した物はアクリルカメオ、金属をカメオ風に成形した物はメタルカメオと素材ごとに呼び分けています。

詳細には、表面に浮き彫りを施したものをカメオ、沈め彫りを施したものをインタリオといいますが、まとめて「カメオ」と呼ぶ場合が多く、また、カボションカットの石の表面に女性の肖像画を印刷をしたものも「カメオ」として販売することもあります。
カメオは、古代ギリシャで発達した技法とされ、宝石を指輪にはめ、印章代わりに使用していたと伝えられています。

古代ローマ時代のものも発掘されており、古くから装飾品として重宝されていました。最近ではイタリアなどで、シェルカメオが装飾品として珍重されています。カメオに彫られた人物像をさらにダイヤモンド、ルビーなどで装飾したものは、カメオ・アビレと呼ばれ、溶岩に掘り出したラーヴァカメオというものもあり、高価なものはストーンカメオに多いようです。

彫りの高さや、石の層の色の出方なども重要視されますが、ポイントは、彫りの出来となります。また、シェルカメオで一般的に言われる巻き貝の左右の向きはあまり重要とはなりません。

現在のシェルカメオは、南イタリアのナポリ近郊の港町、トーレ・デル・グレコで製作されたものが有名です。たくさんのカメオ彫刻家がそれぞれの特性などを生かし、現代におけるアートカメオを製作しています。

カメオ

白蝶貝(シロチョウガイ)

白蝶真珠の母貝となる白蝶貝(シロチョウガイ)は、真珠貝のなかでは最も大きなウグイスガイ科アコヤガイ属の二枚貝で、大きいものでは全長30cmほどにもなります。

シロチョウガイには、真珠層の周縁部が銀白色の「シルバーリップ」と、黄色の「ゴールドリップ」と2種類あり、それぞれ分布する地域が異なります。シルバーリップ種はオーストラリア北部海域、ゴールドリップ種はフィリピン、インドネシア、ミャンマーなどの東南アジア海域に生息します。

アコヤ貝の中で最も大きく、真珠を形成する層が非常に硬い内殻を持つ白蝶貝は、独特の光り方をすることで人気があります。それぞれ光り方が異なり個体差があることも魅力のひとつです。

カメオ
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