サファイアは和名を蒼玉、青玉(せいぎょく)といい、コランダムの変種でダイヤモンドに次ぐ硬度の赤色以外の色の宝石を指します。
語源は「青色」を意味するラテン語の「sapphirus(サッピルス)」、ギリシャ語の「sappheiros(サピロス)」に由来します。
サファイアは、コランダムの中でも宝石としての価値が高く、かつ、色が赤でないものをいいます。不純物の違いで濃赤色を呈するものが、ルビー(不純物:クロム)となります。
色・特殊効果など
ルビーの濃赤色や、サファイアのメインカラーである濃紺〜青紫色以外のものは、ファンシーカラーサファイアと呼ばれます。
ファンシーカラーサファイアのなかでも、ピンクがかったオレンジ色をしたものを特に「パパラチア(Padparadscha蓮の花のつぼみの色の意)」と呼ばれ、希少性が高く、とても人気がある宝石です。
歴史
サファイアは東洋から古代のヨーロッパに伝わりました。トラヤヌス帝(ローマ)の時代以降にはインドとの交易が盛んになり、サファイアについての信仰も中世にかけて広まっていきました。
特にインドの仏教徒の間で、宝石の中でも尊重されたのがサファイアでした。
キリスト教では、中世から司教の叙任のしるしとしてサファイアなどを付けた指輪が与えられ、人差指にはめるならわしがあったとのことです。
産地
主な産地は、
- タイ王国
- ミャンマー
- カシミール地方
- スリランカ
- マダガスカル
- オーストラリア
- 中国
- カンボジアなど
産地により色の濃淡が異なり、色の良し悪しにより価値が上下します。
カシミール産のブルーサファイアはコーンフラワーブルーと呼ばれます。またミャンマー産の深い青色のサファイアはロイヤルブルーと呼ばれ、どちらの産地も市場での評価が高い宝石です。
サファイアのパワー
サファイアは9月の誕生石
サファイアは組織、経営の礎などをしっかり固め、集団組織の基盤を作るのに有効な石とされています。
目標を貫徹する意志を持ち、惰性に流されない自分になれるように、手助けをしてくれると言われています。
集中力や直感力を高めることで、自分にとってその時必要なチャンスなどを掴む助けにもなってくれるでしょう。
カリスマ性、勝利運、金運などを高め、仕事に対して積極的な気持ちを持つのに有効な石と言えます。