ラピスラズリ (lapis lazuli) は、和名では瑠璃(るり)といいます。濃い青色から藍色で、しばしば黄鉄鉱の粒を含んで夜空の様な輝きを放ちます。
人類に認知され、利用された鉱物としては最古のものとされています。
エジプト、シュメール、バビロニアなどの古代から、宝石として、また顔料ウルトラマリンの原料として珍重されてきました。
日本ではトルコ石(ターコイズ)、タンザナイトと共に12月の誕生石とされています。
ラピスはラテン語で「石」 (Lapis)、ラズリはトルキスタンにあるペルシァ語の地名 (lazhward)が起源とされています。それがアラビア語となり “lazward”(天・空・青などの意でアジュールの語源)「群青の空の色」を意味します。
つまり、ラピスラズリ (lapis lazuli) は、ラテン語で「lazhwardの石 (lapis)」という意味となります。
日本では、ラピスラズリは瑠璃と呼ばれます。仏教の七宝のひとつとされ、仏典『無量寿経』や『法華経』に瑠璃の記述があります。
奈良の正倉院の宝物庫には、紺玉帯と呼ばれるラピスラズリで飾られた黒漆塗の牛革製ベルトが収められています。
女性の名前でも「瑠璃」さんっていますよね。宝のように大事なお子様として名付けられたのでしょう。
ラピスラズリのパワー
最強の聖石
12月の誕生石としても有名なラピスラズリは、世界で初めてパワーが認識された石として、「最強の聖石」と呼ばれています。
地面の属性で第6チャクラ(額)、第7チャクラ(頭部)を活性化させるとされ、効能として人間関係の改善、頭脳を明晰化させ、強運を導く、頭痛の軽減、喉の痛みの軽減などヲサポートしてくれると信じられています。
更に、「幸運を招く石」ともいわれ、邪気を退け、正しい判断力を高め、最高の幸運を呼び寄せてくれるとされる最古のパワーストーンとして、人気があります。
運が落ちていると感じたとき、進むべき道に迷いが生じたときなどに身につけるとよいでしょう。
かつて、ラピスラズリはパワーストーンとしてブームと言えるほどの盛り上がりがあったことがありました。その要因の一つにエドガーケイシーのラピスラズリについてのリーディングが引用されたことも大きかったと思われますが、後の研究によってエドガーケイシーの言ったラピスラズリとは、実はアズライトのことであったようです。